2016-01-12

マルチリンガル育児中に読んだ本 (1) -150

すっかり遅くなっていますがあけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします!

我が家では日・仏・独・西・英が求められる言語なのですが、最近家庭内では日・仏・独の3言語に落ち着いてきて少し肩の荷がおりた気分です。聞く言語が少ないと落ち着きます。

時代的に実利の圧倒的に強い英語、従兄弟たちが話すスペイン語、この二つを意識的に耳にいれないようにするのももったいない気もしますが、仏独できたら英語は上手になると思っているし、スペイン語もフランス語できると理解は早いだろうし、と考えて家庭内言語からは削除決定。母国語の安定が何よりも大切。でも日・仏・独のどれが母国語になるの?と不安はまだまだ消えない今日この頃です。

自分の不安を取り除くためにも複数言語を話す家庭の話や子育ての本をよく読むのですが、ここ3年ほど読んで参考になった本の記録です。

1. 「バイリンガル教育の方法―12歳までに親と教師ができること」 (中島和子著、アルク)

バイリンガル教育やバイリンガルついて一般人にも読みやすく書いてあります。バイリンガル教育の現場の実態の話はとても興味深かったです。バイリンガルになっていますが、それ以上の言語環境にあるご家庭でも参考になると思った事例や分析結果がありました。

カナダのイマージョン教育、システムとして確立しているとはうらやましい限りです。外国語として学ぶより、習得したいと思う言語で思考し、インプットしてアウトプットしながら何か他のことを学ぶとその言語は大きく伸びます。私はフランスに来る前にスペインにトータル11年住んでいたのですが、スペイン語を学ぶより、スペイン語で何かを学んだ後に語学の伸びを実感してきました。子供のうちから2言語で学べる環境を与えられたら最高だと思います。

私は海外で継承語として日本語を教えているケースにあたるのですが、この本にあって親が実際できることといったら補習校にいれることくらいでしょうか、うちは日本やドイツに半年や1年といったやや長期でいって学校に通わせるのは難しそうだし。。家庭でできることにももっと言及があったらいいなぁと思いました。

アマゾンを見ていたら、「完全改訂版 バイリンガル教育の方法 (アルク選書)」 という本を発見しました。新しい情報を盛り込んだ改訂版なのでしょう、2016年1月28日発売とのことですが、こちらも読んでみたいです。Kindle化してほしい〜!(ぜひアマゾン日本でKindle化希望にぽちを教えてくださいまし)

 2.  「学習言語とは何か―教科学習に必要な言語能力」 (バトラー後藤裕子著、三省堂)


漠然とした子供の言語能力の研究を学習言語という点から小中学生を対象にした研究/実践事例を、この分野では比較的進んでいるアメリカの例を中心に書かれた本です。アカデミックな本ですが、専門用語の説明わかりやすかったです。

学習言語は日常会話能力とは違うものというおぼろげな認識はあるが、本当に日常会話能力とは区別できる能力なのか、という言及に深く同意。すごく難しいと思います、これ。読んだ当時、子供達が何語を核にして学校教育を受けるようになるのかが まだわからない状況だったので、この先どんな壁がありそうなのか、不安が具体的になりました。

また、母語話者ではない、英語および日本語学習児童への教育といった視点で主に書かれているので、息子たちが近い将来抱えそうな日本語の課題がどんなものになりそうなのか、具体的に想像できるのもよかったです。

漢字文化を背景に持っている子でも持っていない子でも、第二言語として子供が日本語を学習する場合、本を読んだり話を聞いたりしているかんじだと小学3年生頃からつまずくことが多いようなのですが、その原因の一つにはどの教科においても学習時の漢語の使用が増える点が挙げられている点など、研究結果は興味深いものでした。漢字だけでなく、漢語としてわからないと意味が取れなくなるというのは話し言葉に漢語が少ない分、耳の痛い話でもありました。

感想書きながらだとちょっと長くなりそうなので、また次回に続きの本について書きたいと思います。


写真は東方の三賢者の人形。我が家では12月にクリスマスツリーをだしてこのお飾りを1月に出して(1月6日がお祝いの日)、このお祝い終わって冬のイベント物をまとめてかたずけます。このお飾りが出てガレット・デ・ロワというケーキを食べると新年きたなぁ感覚が高まります。



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