2017-09-25

テイクアウト寿司「Sushi Daily」進化中 - 209

2011年にテイクアウト寿司という記事で、バルセロナのカルフールに入っていたSushi Dailyついて書いたことがあったのですが、その6年後について今日は書いてみます。

1.  急成長中、店舗展開が早い
Sushi Dailyの親会社はパリに本社を置くKellyDeli。2010年に創業し、食品小売とレストラン経営をしています。同社のコンセプトの一つであるSushi Dailyはヨーロッパ10ヶ国に600店舗展開しており(2017年9月)、スーパー、デパート、駅ビル、空港などに入った寿司のキオスクとしてヨーロッパのリーダー的存在となっています。

創業者は韓国人で元スタイリストのKelly Choiと彼女のフランス人の夫で電気通信エンジニアだったJérôme Castaing。Kelly Choiは山本さんという有名な寿司職人の元で修行し、寿司の品質に妥協することなく寿司がもっと一般に普及するようにする、と彼に約束して事業を起こします。 

寿司や日本食を職人たちが毎日直接作っている姿が見えるように、ある程度大きなスペースのある場所の中心に寿司キオスクを展開する − 最初にこのコンセプトに魅了されたのがカルフールグループで、ブランドの初の店舗はカルフールのエキュリ(フランス・リオンの近く)、2010年にオープン。その方式は人気を集め、6年後にSushi Dailyは合計3000人の雇用を生み出し、今日までに9ヶ国、500店舗以上を展開しています。(2016年のこちらの記事より)

知らなかったのですが、創業者の方、素晴らしいですね。韓国人の女性、しかも飲食を専門にしていたことのなかった人が立ち上げてここまで大きくしたとは・・・!
  • アジアのお客様にも喜んでもらえるようなイノベーティブなコンセプトを展開
  • 安全な品質の製品を提供
という理念もイケてますね〜

大きなカルフールにはSushi Dailyが必ず入っているのですが、その雑感は・・

(写真:KellyDeli.comより)

2: 日本食作る時に使う調味料が充実してきた

我が家から最寄りのアジアンスーパーまでが遠くて、わざわざ行かなくてはいけなくてだるいのですが、調味料に関してはすっかりハイパーマーケット・カルフールの寿司コーナーSushi Dailyで事足りるようになってしまいました。

一通り必要なものが揃っていて、質も悪くなく、パッケージサイズもうちのようなあまり日本食を作る機会が多くないうちにはちょうどよく、と3拍子そろって最近はすっかりこのコーナーで和食調味料を調達するようになりました。(うちは義母がほぼ食事担当で塩抜きの食事+義父は日本食が苦手なのです。)


こちら写真の瓶モノ、1瓶150ml。醤油には、普通の醤油、減塩醤油、甘口の醤油があるのですが、最近のお気に入りがこの甘口醤油。なにに合わせても美味しい・・❤️と思って裏を見るとキッコーマンのマークがバッチリ入ってました。


海外進出している醤油で一番有名なブランドだと思いますが、Sushi Dailyブランドの醤油としてもだしているんですね。カルフールを筆頭に、カジノ、空港、その他路面店などその展開店舗数は600(2017年)あるそうなので、小売の販売網としては素晴らしい。さすがキッコーマン、目の付け所がいい👏 

3. お持ち帰りガリとわさびが無料である
好きなだけ取ることができます。(全部じゃないでしょうけど)

4. 寿司ネタのバリエーションが増えている
人気はマグロとサーモンなのでこの具が入っているものが多いのですが、イクラが入るものもあります。イクラ市民権を得てきてるのかな、手軽になりつつあるのはイクラ好きには朗報!白身の魚はヘダイ(Daurade)です。これで21,90ユーロ。

5. 独自の進化を遂げる寿司が楽しめる 
海外で寿司メニュー見ると、日本人にはなかなか思いつけない目新しいコンビネーションの寿司に驚くことありますよね。仰天!とはならないけど、なるほど、と思うようなものがあります。


こちらエビフライときゅうりを裏巻きにして、上にフライドオニオンを散らした寿司。

上の甘口醤油と食べると天ぷらを思い起こします、美味しいですよ。

他にも、海苔の代わりに生春巻きの皮を使った巻きものや

海藻を使った巻きものなど、参考になります。(写真はこちらから)

6. 値段はもうちょっと安くできそうな気もする・・?
サーモン握り10巻で14,10ユーロ。厚くて脂乗って美味しいですが、日本円に換算するとどうも納得いかない値段。
(1ユーロ130円計算で1833円・・!)


同じくサーモン巻寿司、6巻で4ユーロ、520円。ムムム

地元の人がやっている寿司テイクアウト&バーでサーモン巻き8個が5,2ユーロでびっくりしたことがあったのですが、ここに比べるとカルフールの寿司は少し安く、ネタの種類が多いです。フランスの物価高いし、「安いテイクアウト寿司」って見たことないのでこんなものかもしれませんが、パン屋さんでサンドイッチを買うような感覚のお値段にはまだまだならないですなぁ・・。

7. 総評
最初に見たのが2011年で、その6年後、競争力のある価格で質の悪くない寿司になっていて、魅力が増していると思いました。寿司だけでなく、日本食周辺調味料、飲み物(ビール、酒、ラムネ)、食べ物(カップラーメン、のり、など)も悪くない品質のもので種類が増えています。今はカルフールはハイパーマーケットにしか店舗がありませんが、小さなカルフールMarket やExpresssでも取り扱いできるよう進めているそうです。人気ぶりが伝わってきます。

今後はDim Sam Dailyという蒸し餃子やシュウマイ系の「蒸しラビオリ」コンセプトのお店展開を考えているとのこと。(現在、フランスで試験中)田舎ぐらしでアジア料理を外で食べようと思うとそんなに選択肢がない中、こちらの新しい試みも魅力的。是非頑張って欲しいです!


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2017-09-18

義両親と同居して2年半ほど経った感想 -208

早いもので、義理の両親と同居して2年半ほど経ちました。お互い何も言いませんでしたが、同居始めるのはとても心配でした。それまで仲よくやっていたので、仲悪くなったらやだなぁ、、というのがお互いの最大の懸念。

同居を始める前も始めてからも、私も義母も国を超えて色々な人から、義理の両親or嫁と同居!それは大変ねぇ!!、と言われます。これはどこの国でも永遠のテーマなんでしょうね。


ラッキーなことに私は義母も義父も未だに大好きで、嫌なことこそあれ、同居がひどい苦痛にはなっていないのです。今のところ感謝の気持ちの方が大きいので、私が姑の立場になった時に息子達のパートナーから、私が今持っているような感謝の気持ちを持ってもらえたらいいな、なんて未来のことを考えてみたりします。

今のところ、誕生日や何かの記念日だったりに、とりあえず同居が上手くいってるからいいよね、孫たちと一緒に暮らせて本当に嬉しいよ、ありがとうね、と義両親に言ってもらえたりして、私もです、と双方で喜ベるくらいの仲。スペインで学生をやっていた時に(もちろん独身)フラットのシェアをしたことがありましたが、その時よりずっと快適です。

もちろんお互い嫌なこと、疲れる部分はあるのですが、うまくいっているのはひとえに
・義両親が外国人馴れしている(駐在で海外転勤が多く外国人として過ごした時間が長い、外国人慣れしているー義弟の嫁はエクアドル人、義姉の夫はコロンビア人、私日本人、と義両親の子供達のパートナーはヨーロッパ外出身)
が大きなポイントだと思っているのですが、それ以外に
・干渉しない(その人を受け入れる)
・マナーを心得る
・嫌なことは嫌だとはっきり言う 
が徹底的に守られているからだと思います。

例えば、干渉については、義両親は私たちが意見を求めない限り、子育てに口出しをほぼしません。子供に怒りたいときは(特に私に)、怒ってもいい?と聞いてくるくらい。

マナーに関していえば、義両親はベビーシッターとして当てにしないでくれ、と言われているので、子供の世話をお願いすることはほぼありません。子供達が遊ぼう遊ぼうとうるさくて嫌な時は義母は隠れたりしてるし(笑)。それでも、日々の生活の中で食事の世話をしてくれたり、お風呂入れてくれたり、できる時は自主的にやってくれます。

義母と私はわりと早い時期、一緒に暮らして3ヶ月くらいの時だったでしょうか、一つ取り決めをしました。

何かに猛烈に怒りを感じて、それについて議論をしたくない時は、いいたいことを相手に伝え、そのあとにゼロ、と言う。言われた方は、議論してはいけない、と理解して立ち去ること。

この提案は義母がしてくれました。とてもいいアイディアで、ゼロの発動は今のところないのですが、お互い上手に相手に思いを伝えれるようになりました。これ、同居に疲れ気味の人にオススメです。

同居のメリットとデメリットをあげると
義両親のメリット
・犬の世話と庭の手入れを頼める→自分たちが好きな時に旅行に行ける
・病院や買い物の運転手を頼める
・孫と一緒にいれる時間が長い 
私(と夫)のメリット
・食事係(買い物、買ったものをしまう、メニュー考える、料理準備)をしてもらえる
・どうしてもの時は短時間ヘルプをお願いできる
・フランス語やドイツ語の本の読み聞かせをしてもらえる(気が向いた時に)
・家賃を払わなくていい
想像する義両親のデメリット
・すっぱだかで歩けない
・子供がうるさい
・子供のおもちゃが必ず散らかってある

私(と夫)のデメリット
・自分好みの家具が置けない
・自分のものでないので捨てられない(うちはこんまりさんに本気で片付けお願いしたいくらいものが多くて雑然としています →それだけに子供のおもちゃが散らかっていても何もいわれない)
くらいですかね。

義母と嫁は水周りでケンカになる、と言いますが、うちは基本、義母ー料理、私ー後片付け、と役割がおおよそ決まってるからケンカにならないし。ルールになっているわけではないのですが、子供が日中に家にいる水曜日と週末の昼は私が何か作っているので、義母もいつも食事の支度を気にしなくていいのがうまく分担できていていいのかも。

日本食食べたくならない?と言う質問もありますが、義母の料理は美味しいので別にならないです・・。義両親たちは2-3ヶ月に一度くらい、1−2週間程度の旅行にいくので、その間に好きなもの作れば別に問題なし。逆に食事にまつわる一連の作業(作る、以外の作業が多い)に飽きて、義母さんの料理食べれて幸せだよなぁ、と思ったり。それ以外でも、義母は私に作りたい時に作っていいのよ、って機会あると言ってくれるし、私も勝手に作っているので料理ができないストレスはなし。

義父さんは好き嫌い多く、義母さんは塩制限の食事をしないといけないので、日本食を私が作ることはあまりないのですが(醤油がダメ)、それを見てカルフールで寿司買ってきてくれたり。子供たちが寿司好きなこともありますが、こういうのは嫁が日本人と思っての優しい気遣いですよね。私の出身文化やルーツを大切にしてくれるのは外国人としてとても嬉しいです。

世には義両親と上手くいかない、好きになれない、みたいな話が多いですが、その逆の人もいる、という話。いつまで続くのかはわからないけど、今後もお互い大切に思い合って一緒に暮らしていければいいな、と思います。


パパとそのお友達たちと船に乗って魚釣りに出かける息子たち。
海の男として着々と精進中です。



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2017-09-15

2017年のFnac小説賞大賞「バキタ」Bakhita - 207

2017年のFnac小説賞(Prix du roman Fnac 2017)大賞が発表となりました。今年の大賞は"バキタ"(Bakhita)というヴェロニク・オルミ(Véronique Olmi)さんの作品です。


彼女はコメディアン、脚本家、でもある小説家。多才な女性なんですね〜。

「バキタ」は、ジョゼッピーナ・バキタという実在した人物、スーダンの自分の育った村で7歳の時に誘拐されて奴隷となり→使用人→修道女→2000年にヨハネ・パウロ二世により聖人の列にあげられたという女性の生涯を描いた小説。



St. Giuseppina Bakhita

知らなかったのでウィキペディアを読んでみて驚愕😱。彼女が奴隷の間に受けてきた暴力シーンを抜粋すると:
バキタは奴隷の間、ひどい暴力を受けていた。かつて、彼女の所有者の息子に幾度も殴られる暴行を受け、一ヶ月余り藁のベッドから起きあがることができなかった。のちに彼女は四度目の所有者となるオスマン帝国の軍人に、最もひどい虐待を受けた。当時、自分の所有する奴隷にすることは珍しくもなかったが、彼は自分の所有する奴隷に『彼のものである印』として、刃物で傷を付け入れ墨をしたのである。何年も後にバキタがイタリア語で書いた自伝には、小麦粉の入った皿、塩の皿、刀、それらを女性たちが持ってきて、彼女たちがバキタの肌の上に刃物をつきたてて奴隷を示す模様を刻み、傷口を小麦粉と塩で埋めて傷口が盛り上がるようにしたのだった。バキタの胸元、腹、腕には60種類以上の模様があった。 (Wikipedia : ジュセッピーナ・バキタ
😱😱😱 うわ、、ザ・虐待・・😭

バキタの自伝、その他本や映画はすでにたくさんありますが、ヴェロニク・オルミの作品はもっと内面的なことを追ったフィクションであることがわかります。

Fnacのインタビュー記事を読むと、ヴェロニク・オルミは、イタリアで出版されたLa Storia meravigliosaというバキタに関する本を読んでバキタを追っていきます。途中では事実の参考資料を作り上げることに集中し、歴史的事実を本全体に浸透させることで、バキアの精神的な内面だけでなく、実際に彼女に降りかかってきた外側となる状況も際立たせたかったとのこと。
"私がやったことは、歴史的な旅ではなく精神的なものを再生しようとする個人的なアプローチです。だから私はキャラクターを考えだし、状況を作り上げたのです。"
アフリカの村々での生活、奴隷制、植民地主義とその商取引、アラブ戦争、20世紀の2つの世界大戦、ファシズムの台頭、など世界の歴史の悲惨な出来事の苦しい部分をバキタは経験し、生き残った女性。史実を元にした小説なのがさらに面白いのでしょうね。作品紹介だけ読んだ時より惹かれます。暴力のシーンとかエグそうだけど・・(←苦手)

ちなみにBabelioという文学評論サイトでは5点満点中4,37を獲得(26人評/2017年9月15日)、他の作品より評価が高いです。しかもフランスで最も権威がある文学賞、と言われるゴンクール賞の2017年のノミネート15作品にも選ばれています。筆力が素晴らしいんだろうな・・と思わずにはいられない。

少し前に"第16回Fnac小説賞(Prix du Roman Fnac)のファイナリスト5人発表 "という記事を書いて大賞予想をしたのですが、私は見事はずれ。昨年の同賞の大賞作品がガエル・ファイユの「小さな国で」というアフリカの内戦から生き延びたミュージシャンの話だったので、今年はアフリカはないかなぁ、、なんて思っていたのですが。。

私の予想はCes rêves qu'on piétine」というナチスドイツの宣伝相の妻マクダ・ゲッべルズの話。Babelioでも5点満点中4,17を獲得しているし(29人評)これもバキアに負けず面白そうなのでは、、と思っています。

文学少女だったのはかなり遠い日のこと、最近は文学中年女をやっているわけですが、フランス現代文学、面白い〜。どうやっても読むのが遅いのですが、どちらか一冊読みたいなぁ。




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2017-09-10

そば粉のクレープが美味しい クレープ屋 Le Roy d'Ys @ サナリー・シュール・メール (Sanary-sur-mer) - 206

雨が降るようになって一気に夏が終わって秋になってしまった感じのこの頃。お天気のいい日曜日にちょくちょく行くクレープ屋さんがサナリー・シュール・メール(Sanary-sur-mer)という海に面したカワイイ町にあるのですが、今日も行ってきました。

サナリーの港。午前中は漁から帰ってきた漁師さんたちが釣ってきた魚を船のすぐそばで売っています。

     この港のすぐそばに、クレープ屋さん Crêperie Le Roy d'Ysがあります。


テラス席だとベビーカーを余裕でとめられるし、赤ちゃん用テーブル椅子や子供の座高をあげるためのジュニアシートのような椅子あり、という子連れにフレンドリーなクレープ屋さんです。すぐ横に公園やメリーゴーランドなどもある素晴らしい立地。

まずはビールとパスティス(食前酒として飲まれるアニス風味のリキュール)で喉を潤します。
今日は頼んでいませんが、自家製シードラも美味しいです。

お食事タイプのクレープとデザートタイプの甘いクレープ、20〜30種類(もっと?)あります。一つにつきお値段6〜13ユーロ程度。クレープの皮はそば粉と小麦粉が選べますが、お食事用ならそば粉が一押し。


私も夫も頼むものはいつも決まっていて、
そば粉のクレープ皮のカニ、アボカド、マッシュルームスライス、フレッシュクリーム、レモンのクレープ、LA  DOL DE BRETAGNE(ラ・ドル・ドゥ・ブレターニュ)のみ。

クレープ皮を開くとこんな感じ。

カニとアボガドとフレッシュクリームにレモンを絞って、そば粉のクレープ皮で包んで食べると絶妙に美味しい。
このコンビネーション最高、ウマウマっす❤️

子供達にはCOMPLETEといってハム、チーズ、目玉焼き卵入りのクレープ。黄身がドロッとした状態の卵が入っています。大きいので、5歳と3歳くらいの子だったら二人で一つのクレープでちょうどいい感じ。

クレープは外さないと思いますが、サラダなど、クレープ以外のものはたべたことないのでわからないです・・。お昼時、混んでると注文や会計に待たされますが、そこはイライラせずにいきましょう♪

Crêperie Le Roy d'Ys
6 rue Jean Jaures83110 Sanary-sur-Mer, France
TEL: +33 4 94 74 29 04


食後は腹ごなしに散歩。


メリーゴーランド。次男は一人で乗せても安心して見ていられるようになりました。
こうやって少しずつ手がかからなくなるんだよなぁ、ちょっとさみしくもあり。

公園

ゴーカートもあって長男はノリノリ。

次男はまだ小さくて乗れないので見学になるので、ここではいつも寂しそう。
4歳くらいから乗れるのかな、お兄ちゃんと一緒に遊べるまでもうしばらくかかりそう。

散歩日和、海沿いの小さな町でのんびりした日曜日でした。









2017-09-08

仮想通貨をフランスで買ってみる -205

最近気になるのが仮想通貨。エストニアが独自の仮想通貨「エストコイン」実施を検討中とか、中国は新規仮想通貨公開「ICO」を禁止したり、と積極的な国、批判的な国とあったり、パリス・ヒルトンが「イニシャル・コイン・オファリング」に参加、と有名人の参加表明があったり、と世界中でニュース盛りあがっていますよね。

エマニュエル・マクロン大統領は、まだ彼が経財大臣の時ですが、「債券市場に特化したブロックチェーンの実験を可能にする金融規制の適応」をル・フィガロ紙で発表しています。さらに、「実験が決定的なものであれば、中小企業の出現を促進するために政府は非上場証券に拡大していくことができる」とも。フランスは2箇所、パリとモンペリエにビットコインATMがあるし、今の政権だったらフランスは仮想通貨に好意的なんだろうと思います。

勉強不足でまだまだよくわかってないのですが、インターネットが現れた時のような、自分の想像をはるかに超えた予想のつかない未来が始まっているのを感じます。流通している通貨より、仮想通貨での決済が普通になる日もくるのかな・・?この手の10年先の未来が見えていて、普通には思いつかないようなシステムやモノを考えてしまう人、本当にすごい。

ビットコイン、イーサリアム、リップル、etc、数がありすぎて何が可能性ありそう、など全然想像できませんが、買うのが一番の勉強。まずはイーサリムという仮想通貨を買ってみました。ビットコインが世界で1番大きく流通していますが、2番目に規模の大きな通貨です。


(https://coinmarketcap.com/より)

仮想通貨を売買できるブローカーサイト(日本語の仮想通貨取引所?)もすでに沢山あり、比較検討サイトやレビューを色々見たのですが、日本語で検索して有名どころを探しても、ヨーロッパだとなかったり、評価が違うことに気づきました。アジア、欧州、アメリカ、など地域に強いブローカーがいるので、居住国の言語もしくは英語で情報を読むのが一番参考になりますね。

フランスのスタートアップ企業を応援したい!という気持ちもあり、Coinhouseという会社で購入してみました。買ってみて良かった点、マイナス点、上げてみると

良い点
  • 3DセキュアのあるVISA/Masterのクレジットカードで決済できる
  • EU居住者には使いやすい
  • 仮想通貨初心者に優しい
  • カスタマーサービスの評判がいい
  • 実績がある程度すでにある →La Maison du Bitcoinというフランスで一番最初にユーロと仮想通貨を交換できる実店舗を立ちあげた会社があるのですが、その創業者が立ち上げた会社なのです。パリのみなので、オフィスに来れない人がクレジットカードでも簡単に購入できるように、という目的で作られたサイト。

マイナス点
  • コミッションが高い(6〜10%←他社は3〜6%くらい)
  • ウォレット(Wallet)という仮想通貨を保管するお財布システムがあるのですが、これをもたないと売買できない
ウォレットにはCoinhouseのサイトで例としてあげているJaxxというインターフェイスを使っています。すごくシンプルで簡単、自分の名前登録などもなく、アプリをダウンロードするだけで使えます。長くて複雑な番号をもつ、暗証番号入力ロックもかけれるお財布。持っていて損するものでもないので、特にマイナスというほどではないですけどね。

口座を開いて購入するまでがとても簡単、早くて驚きました。名前や住所など簡単な必要情報を入力し、身分証明書、居住を証明する書類(請求書、銀行系書類など)、身分証明書を持ったセルフィー写真をアップロードして審査待ち。お昼頃登録して夕方前には口座ができた連絡があり、通貨の購入ができました。「フランスの国技は書類集め」といわれ、何かを始めたくても書類手続きが多くて物事が進まないフランスにおいて、この早さは神のよう・・快適。

今後どうやって使えるようになるのかもわかりませんが、仮想通貨がどんな未来を作るのか、10年後くらいにわかるのかな、楽しみです。

・・・・・・・・・・

今週から子供達の学校が始まりました。長男は幼稚園年長、次男は年少。次男は学校がすでに大好きなので難しいことは何もなくて楽ですが、今週は門の前で泣きじゃくる子供が大くて大混雑。二日目の朝、門から先、長男が次男の手を引っ張って年少の教室の方へ連れて行ってあげている姿を見て母は感動に震えていました。













2017-08-30

第16回Fnac小説賞(Prix du Roman Fnac)のファイナリスト5人発表 - 204

フランス版「本屋大賞」と言われる、第16回Fnac小説賞(Prix du Roman Fnac)の最終選考に残った5作品が発表されました。

面白くて文章が難しくないフランス語の現代小説を色々と読みたいのですが、昨年この賞の大賞をとり、その後「高校生が選ぶゴンクール賞」にも選ばれた「Petit Pays」 (邦訳「ちいさな国で」−アフリカの小国ブルンジの内戦を生き延びたミュージシャン、ガエル・ファイユの自伝的小説) がとても良かったので、今年はFnac小説賞の最終ノミネート作品もチェックしています。

9月14日の大賞の発表までにこの5冊を読んで大賞の予測をたてられたらめっちゃかっこいいですが、そんな神技はできないので紹介文を読んで大賞予測♪

Fnacのサイトに出ている作品の紹介内容は : 



「踏みにじられた夢」 セバスティアン・ スピッツァー



砲撃の下に包囲されたベルリン。第3帝国(ナチス政権下のドイツ)で最も強力な権力を持った女性マクダは、ナチスドイツの高官たちの最後の地下壕に6人の子供たちと一緒に隠れる。 その野心的な女は、彼女が犠牲にした人たちを振り返ることなく、権力の階段の高みへ持ち上げられた。 悲惨な政権の最後にマクダは秘密をもって深淵に沈む。

同じ頃、数百人の女性と男性が埃道を進んで残りの人生にしがみつく。 地獄の強制収容所からの生還者の中を衰弱して静かな子供が歩いている。 アヴァは悲惨な記憶を託された人。革の巻物にくるんで彼女はある父親の手紙を隠し持つ。 最初のユダヤ人の一人だったリヒャルト・フリードレンダーは、ある男の狂気とある女性 − 彼の娘の沈黙によって有罪判決を下された。彼女は彼を救うことができたはずだ。彼女の名前はマクダ・ゲッペルズ。


  • Ma Reine     Jean-Baptiste Andrea
「僕の女王」 ジャン=バプティスト・ アンドレア




1965年夏、プロヴァンス地方のアッセ渓谷。シェルは人生何をしたらいいのかわからない少年。学校には二度と行かない。彼の場所ではないから。ある日、彼は男になるために戦争へ、軍隊へと逃げた。そしてヴィヴィアンという少女に出会い、彼女と一緒にいることで全てのことが新鮮なものになっていく。シェルは幼少期に戻りたいと願う気持ちと大人になることに背きたい気持ちの間で揺れている。













「方位基点」 レオノール・ ドゥ・ レコンド


小さな田舎町のスーパーの駐車場で、一人の女がメイクを丹念に悲しげに落としている。かつらを取り、イブニングドレスを脱ぎ、ストッキングをくるぶしの方へ押しさげる −剥ぎ取るかのように。すぐに、1時間ほど前につかの間の喜びを求め激しく踊っていた女と同じ人とは思えないくらいに変わるだろう。スポーツウェアを着たローレンは車の中を整え、車のトランクにパーティー用の衣装一式をスーツケースを隠す。

ローレンは嫁と子供たちとの夕食のために身支度を整えている。ローレンの衣装部屋に閉じこもって時間を過ごしていた小さな男の子は、男っぽい雰囲気とサッカーの試合の後の臭い服が大嫌いだった。

彼は成長し、ソランジュと高校で出会ってすでに20年が経つ。2人はとても早く共感し、結婚してトーマスとクレアが生まれ、家を買うためにローンを組んだ。ソランジュが率先して行動を起こし、ローレンは彼らを平穏に受け入れていた。耐えようのない痛みが起こるまでは。彼が絹にふれたいというコントロールのきかない欲望を抑制できなくなり、妻が彼のことを切実に訴えてくるまでは。

彼はそのことを一言もソランジュに言わなかった。一人で過ごした三日間に家で初めて女装した時、彼の生活が転換する。ソランジュは家に戻ると、一本の金髪を見つけ… レオノール・ドゥ・レコンドが登場人物たちの根本的な変化を追っていく。

ソランジュの発見でローレンの確信をさらに強めた − 彼の中にある女を存在させておかなければならない、彼がいつもそうであったように。周囲の人々がそれを受け入れるよう納得させなければならない。

ローレンの決意、ソランジュの動揺、子供たち − クレア13歳、トーマス16歳 − の対照的な反応、仕事の同僚たちがもつ疑い深さ − 著者は、人生が激変していく彼らの感情により近くともなっている。明快な文章、シンプルな言葉、胸を突くような正確さで、存在の難しい道を追う。性の変更という奇抜なテーマを使って、レオノール・ドゥ・レコンドは自分でいる勇気について壮大な小説を著す。



「バキタ 」ヴェロニク・ オルミ


彼女は7歳の時に住んでいたダルフォールの村で誘拐され、全ての恐怖と奴隷の苦痛を知った。思春期にイタリア領事に買い取られ、彼女は不平等で貧しく排斥された国であることに気づく。

ベニスで話題をよんだ訴訟で解放され、彼女は秩序ある世界に入り、貧しい子供達に人生を捧げながら二つの世界大戦とファシズムの激動を経験する。バキタは捕虜、使用人、修道女、聖女と変わっていく数奇な人生を歩む女性の衝撃的な小説である。

ヴェロニク・オルミは突出した言及力で、彼女が襲撃される前、幼少時代の記憶から隠された情報源を汲み取り、運命、常軌を逸した闘い、強さ、魂の偉大さを再現する。










「ミニバイクに乗る女」ジャン=リュック・ セイグル


3人の子供達と一緒に捨てられ、レイナは 何もできない状態に直面する。彼女の生活はゴミ捨て場となっている彼女の家の庭のように終わった。彼女の展望は日に日にふさがっていくように見えるが、彼女はそれを豊かなものと捉える。奇跡だけが彼女を救えるだろうと信じて…そして奇跡が青いミニバイクの形をして現れる。この1960年代の乗り物が彼女に幸せをもたらすようになる。世界の片隅まで、特に値段を考えてさがしにいくので。

ジャン=リュック・セイグルは、最初は浪費家だった普通の女性の人物像を描写をする。そうして彼が描くのは今日のフランスの一部であり、虐待と忘却の危機に瀕した社会を無視する人々である。






・・・誰か私の訳をこなれた日本語に訳してほしいのですが😓、雰囲気少しは伝わったでしょうか。翻訳って日本語を相当鍛えないとできない仕事だとつくづく思います。

紹介文だけではよくわからない作品もありますが、面白そうと思ったのは「Ces rêves qu'on piétine」、マクダ・ゲッべルズの話。この女性の話をWikipediaで読んでみたのですが、すでに小説みたいな人生で興味がわいてきたので、これの作品を大賞の本命◎に。

戦争や虐待などから暴力が絡んでくるような緊迫感があり、主人公に降りかかる苦しみがエグくて心が締め付けられそうな予感大の作品ばかりです。昨今の文学賞の流行りなのでしょうか?

どれも8月後半に発売されたばかりの本なので、アマゾンやFnacのサイトにもまだ評価がほぼついていません。Babelioという文学作品評価サイトでコメントをいくつか見れるくらい。後々たくさんコメントを集めるでしょうから、本選びの参考になりそうです。

9月14日の大賞発表後、その授賞式が翌日15日から17日まである Fnac本のフォーラム(Forum Fnac Livres)というイベントの開催式の時に行われます。昨年ゴンクール賞を授賞したレイラ・スリマニさんも招待されているそうです。入場料無料だし、パリ住んでたら行きたかったなぁ、このイベント。

昨年のゴンクール賞受賞作品が面白くて(2016年ゴンクール賞受賞小説 Chanson Douce -186)、すっかりこの作家のファンになってしまった私は、生レイラを見たくてしょうがありません。遠いなぁ、パリ。南の方でもこの手のイベントやってほしいなー。




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2017-08-25

バルセロナテロ事件で3歳の子を失った父の言葉 : 私はムスリムを抱きしめなければ -203

先週の木曜日、2017年8月17日にスペインのバルセロナで発生したテロ事件。バルセロナ市内中心のランブラス通りに車両が突入、道を歩いていた人たちにぶつかりながら500mほど暴走し、死者13人、負傷者100人以上を出すという大惨事になりました。

10年も住んでいた大好きな町で起こったことだったのでしばらくショックを受けていました。そして、また多くの犠牲者が生まれた、という悲しみとテロニュース疲れの感覚だけが残った頃、El Periódicoという新聞のEl Padre de Xavi : "Necesito abarzar un musulmán."という記事を読みました。

死者の一人にバルセロナの近郊都市ルビに住むXavi(チャビ)という3歳の男の子がいたのですが、そのお父さんJavier(ハビエル)がEl Periódico紙に彼の経験を語ったものです。その一部を抜粋・訳してみると:


El padre de Xavi quiere que “la muerte de mi hijo sirva para algo”. Lo explica apelando al carácter acogedor que históricamente ha tenido Catalunya. A la alianza de civilizaciones. 
 “Necesito darle un abrazo a un musulmán. Que esa gente no tenga miedo. Necesito hacerlo”. 
Horas después de pronunciar esta frase, Javier consoló con un abrazo las lágrimas del imán suplente de Rubí, Driss Sally.
チャビの父は「自分の息子の死が何かに役に立って欲しい」と願っていることを、カタルーニャが歴史的に培ってきた寛容の精神をもちいて説明する。文明の同盟を目指して。 
「私はムスリムを抱擁しなければならない。その人が怖がらないように。私は抱きしめなければいけない。」  
この言葉を述べた数時間後に、ハビエルはルビのイマン(導師)代理、ドリス・サリーの涙を慰めた。 

 (記事・写真: El  Periódico 24/08/2017)

文明の同盟」とは2005年に当時の国連事務総長アナン氏によって提唱され、
宗教的信条と伝統に対する相互尊重を推進し、あらゆる分野で強まる人類の相互依存を再確認する連合となる。その主要な任務は、集団の政治的意思を造り出し、国家、人民、地域社会間の異文化理解と協力を改善することである。西欧社会とイスラム社会との間の関係、またはそれぞれの社会内での関係を強化し、根強く残る緊張と分裂を解消することに力を入れている。
という意味だそうです。

報道写真の表情だけで伝わってくる、その深い慈愛の表情にグッときました。この写真一枚から緊張と分裂を解消したい思いが伝わって来ます。私にも亡くなった子と同じくらいの年の息子がいるので、同じ状況が自分に訪れたとしたら?イスラム教を信じる人たちに憎しみを持たずにふるまえるか?と考えてしまいます。

私がスペイン、フランスと暮らしてきて知り合ったイスラム教徒の人たちは気のいい普通の人たちです。

バルセロナで働いていた時の会社にはモロッコ人の敬虔なイスラム教徒の男性がいました。昼休みや休憩時間にコーラン聞いたり、金曜日の午後は礼拝があるので勤務時間を変則的にしたりする敬虔な一面があり、でもクリスマスなどの会社のパーティーでは「XXにも生ハムを!」と冗談で言われてもさらに笑いで上手に返すような笑わせ上手な面があり、とスペイン社会にうまく溶け込んでいた人でした。彼にも子供がいて、日本語補習校のようにある子供達のためのアラビア語補習校の話が興味深かったのを覚えています。語学だけでなく、音楽やコーランの授業もあり、週2回授業をやっているとか。

日本に住んでいたこともあるという日本語ぺらぺらのパキスタン人の男性もいました。スペインの建築事務所で働いていて、早く国からお嫁さんとお子さんを呼びたいって、文字どおり朝から晩まで働いて頑張っていました。

フランスに来てからも、チュニジア人のイスラム教徒ファミリーに家の工事や庭のことなどいろいろお願いしているのですが、皆明るくて、とても親切。

みんな移民先の国に自分や子供の未来を考えているのでしょう、移民先の国の言葉も上手く、住む国の社会システムに従って普通に住んでいる人たちばかりです。

テロに怒りと悲しみを覚え、ヨーロッパに溶け込んで生活している穏やかなイスラム教徒たちのイメージがまた悪くなることが気にかかっていたので、このハビエルさんのように犠牲者の家族が新聞に自分の経験を語り、さらにムスリムの人を抱きしめなければ、と発表したことをとてもうれしく思いました。

今回はマドリードでもバルセロナでも、イスラム教徒たちがイスラムの名前でテロするな、私たちも同じ人間で痛みは同じ、とあちらこちらで声を大きく上げています。

Los musulmanes de Catalunya: "El dolor es común, todos hemos llorado"  
(カタルーニャのムスリムたち: "痛みは同じ、私たちも皆泣いた" - El Periódico 22/08/2017)

El grito de rechazo al terrorismo de los musulmanes madrileños

(マドリードのムスリムたちのテロリズム拒絶の叫び - La Vanguardia 21/08/2017) 

この3歳の息子を亡くした父親の思い、テロに反対するイスラム教徒たちの声が何も生み出さない不毛なテロを起こしている人たちに届きますように。



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