2017-08-30

第16回Fnac小説賞(Prix du Roman Fnac)のファイナリスト5人発表 - 204

フランス版「本屋大賞」と言われる、第16回Fnac小説賞(Prix du Roman Fnac)の最終選考に残った5作品が発表されました。

面白くて文章が難しくないフランス語の現代小説を色々と読みたいのですが、昨年この賞の大賞をとり、その後「高校生が選ぶゴンクール賞」にも選ばれた「Petit Pays」 (邦訳「ちいさな国で」−アフリカの小国ブルンジの内戦を生き延びたミュージシャン、ガエル・ファイユの自伝的小説) がとても良かったので、今年はFnac小説賞の最終ノミネート作品もチェックしています。

9月14日の大賞の発表までにこの5冊を読んで大賞の予測をたてられたらめっちゃかっこいいですが、そんな神技はできないので紹介文を読んで大賞予測♪

Fnacのサイトに出ている作品の紹介内容は : 



「踏みにじられた夢」 セバスティアン・ スピッツァー



砲撃の下に包囲されたベルリン。第3帝国(ナチス政権下のドイツ)で最も強力な権力を持った女性マクダは、ナチスドイツの高官たちの最後の地下壕に6人の子供たちと一緒に隠れる。 その野心的な女は、彼女が犠牲にした人たちを振り返ることなく、権力の階段の高みへ持ち上げられた。 悲惨な政権の最後にマクダは秘密をもって深淵に沈む。

同じ頃、数百人の女性と男性が埃道を進んで残りの人生にしがみつく。 地獄の強制収容所からの生還者の中を衰弱して静かな子供が歩いている。 アヴァは悲惨な記憶を託された人。革の巻物にくるんで彼女はある父親の手紙を隠し持つ。 最初のユダヤ人の一人だったリヒャルト・フリードレンダーは、ある男の狂気とある女性 − 彼の娘の沈黙によって有罪判決を下された。彼女は彼を救うことができたはずだ。彼女の名前はマクダ・ゲッペルズ。


  • Ma Reine     Jean-Baptiste Andrea
「僕の女王」 ジャン=バプティスト・ アンドレア




1965年夏、プロヴァンス地方のアッセ渓谷。シェルは人生何をしたらいいのかわからない少年。学校には二度と行かない。彼の場所ではないから。ある日、彼は男になるために戦争へ、軍隊へと逃げた。そしてヴィヴィアンという少女に出会い、彼女と一緒にいることで全てのことが新鮮なものになっていく。シェルは幼少期に戻りたいと願う気持ちと大人になることに背きたい気持ちの間で揺れている。













「方位基点」 レオノール・ ドゥ・ レコンド


小さな田舎町のスーパーの駐車場で、一人の女がメイクを丹念に悲しげに落としている。かつらを取り、イブニングドレスを脱ぎ、ストッキングをくるぶしの方へ押しさげる −剥ぎ取るかのように。すぐに、1時間ほど前につかの間の喜びを求め激しく踊っていた女と同じ人とは思えないくらいに変わるだろう。スポーツウェアを着たローレンは車の中を整え、車のトランクにパーティー用の衣装一式をスーツケースを隠す。

ローレンは嫁と子供たちとの夕食のために身支度を整えている。ローレンの衣装部屋に閉じこもって時間を過ごしていた小さな男の子は、男っぽい雰囲気とサッカーの試合の後の臭い服が大嫌いだった。

彼は成長し、ソランジュと高校で出会ってすでに20年が経つ。2人はとても早く共感し、結婚してトーマスとクレアが生まれ、家を買うためにローンを組んだ。ソランジュが率先して行動を起こし、ローレンは彼らを平穏に受け入れていた。耐えようのない痛みが起こるまでは。彼が絹にふれたいというコントロールのきかない欲望を抑制できなくなり、妻が彼のことを切実に訴えてくるまでは。

彼はそのことを一言もソランジュに言わなかった。一人で過ごした三日間に家で初めて女装した時、彼の生活が転換する。ソランジュは家に戻ると、一本の金髪を見つけ… レオノール・ドゥ・レコンドが登場人物たちの根本的な変化を追っていく。

ソランジュの発見でローレンの確信をさらに強めた − 彼の中にある女を存在させておかなければならない、彼がいつもそうであったように。周囲の人々がそれを受け入れるよう納得させなければならない。

ローレンの決意、ソランジュの動揺、子供たち − クレア13歳、トーマス16歳 − の対照的な反応、仕事の同僚たちがもつ疑い深さ − 著者は、人生が激変していく彼らの感情により近くともなっている。明快な文章、シンプルな言葉、胸を突くような正確さで、存在の難しい道を追う。性の変更という奇抜なテーマを使って、レオノール・ドゥ・レコンドは自分でいる勇気について壮大な小説を著す。



「バキタ 」ヴェロニク・ オルミ


彼女は7歳の時に住んでいたダルフォールの村で誘拐され、全ての恐怖と奴隷の苦痛を知った。思春期にイタリア領事に買い取られ、彼女は不平等で貧しく排斥された国であることに気づく。

ベニスで話題をよんだ訴訟で解放され、彼女は秩序ある世界に入り、貧しい子供達に人生を捧げながら二つの世界大戦とファシズムの激動を経験する。バキタは捕虜、使用人、修道女、聖女と変わっていく数奇な人生を歩む女性の衝撃的な小説である。

ヴェロニク・オルミは突出した言及力で、彼女が襲撃される前、幼少時代の記憶から隠された情報源を汲み取り、運命、常軌を逸した闘い、強さ、魂の偉大さを再現する。










「ミニバイクに乗る女」ジャン=リュック・ セイグル


3人の子供達と一緒に捨てられ、レイナは 何もできない状態に直面する。彼女の生活はゴミ捨て場となっている彼女の家の庭のように終わった。彼女の展望は日に日にふさがっていくように見えるが、彼女はそれを豊かなものと捉える。奇跡だけが彼女を救えるだろうと信じて…そして奇跡が青いミニバイクの形をして現れる。この1960年代の乗り物が彼女に幸せをもたらすようになる。世界の片隅まで、特に値段を考えてさがしにいくので。

ジャン=リュック・セイグルは、最初は浪費家だった普通の女性の人物像を描写をする。そうして彼が描くのは今日のフランスの一部であり、虐待と忘却の危機に瀕した社会を無視する人々である。






・・・誰か私の訳をこなれた日本語に訳してほしいのですが😓、雰囲気少しは伝わったでしょうか。翻訳って日本語を相当鍛えないとできない仕事だとつくづく思います。

紹介文だけではよくわからない作品もありますが、面白そうと思ったのは「Ces rêves qu'on piétine」、マクダ・ゲッべルズの話。この女性の話をWikipediaで読んでみたのですが、すでに小説みたいな人生で興味がわいてきたので、これの作品を大賞の本命◎に。

戦争や虐待などから暴力が絡んでくるような緊迫感があり、主人公に降りかかる苦しみがエグくて心が締め付けられそうな予感大の作品ばかりです。昨今の文学賞の流行りなのでしょうか?

どれも8月後半に発売されたばかりの本なので、アマゾンやFnacのサイトにもまだ評価がほぼついていません。Babelioという文学作品評価サイトでコメントをいくつか見れるくらい。後々たくさんコメントを集めるでしょうから、本選びの参考になりそうです。

9月14日の大賞発表後、その授賞式が翌日15日から17日まである Fnac本のフォーラム(Forum Fnac Livres)というイベントの開催式の時に行われます。昨年ゴンクール賞を授賞したレイラ・スリマニさんも招待されているそうです。入場料無料だし、パリ住んでたら行きたかったなぁ、このイベント。

昨年のゴンクール賞受賞作品が面白くて(2016年ゴンクール賞受賞小説 Chanson Douce -186)、すっかりこの作家のファンになってしまった私は、生レイラを見たくてしょうがありません。遠いなぁ、パリ。南の方でもこの手のイベントやってほしいなー。




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2017-08-25

バルセロナテロ事件で3歳の子を失った父の言葉 : 私はムスリムを抱きしめなければ -203

先週の木曜日、2017年8月17日にスペインのバルセロナで発生したテロ事件。バルセロナ市内中心のランブラス通りに車両が突入、道を歩いていた人たちにぶつかりながら500mほど暴走し、死者13人、負傷者100人以上を出すという大惨事になりました。

10年も住んでいた大好きな町で起こったことだったのでしばらくショックを受けていました。そして、また多くの犠牲者が生まれた、という悲しみとテロニュース疲れの感覚だけが残った頃、El Periódicoという新聞のEl Padre de Xavi : "Necesito abarzar un musulmán."という記事を読みました。

死者の一人にバルセロナの近郊都市ルビに住むXavi(チャビ)という3歳の男の子がいたのですが、そのお父さんJavier(ハビエル)がEl Periódico紙に彼の経験を語ったものです。その一部を抜粋・訳してみると:


El padre de Xavi quiere que “la muerte de mi hijo sirva para algo”. Lo explica apelando al carácter acogedor que históricamente ha tenido Catalunya. A la alianza de civilizaciones. 
 “Necesito darle un abrazo a un musulmán. Que esa gente no tenga miedo. Necesito hacerlo”. 
Horas después de pronunciar esta frase, Javier consoló con un abrazo las lágrimas del imán suplente de Rubí, Driss Sally.
チャビの父は「自分の息子の死が何かに役に立って欲しい」と願っていることを、カタルーニャが歴史的に培ってきた寛容の精神をもちいて説明する。文明の同盟を目指して。 
「私はムスリムを抱擁しなければならない。その人が怖がらないように。私は抱きしめなければいけない。」  
この言葉を述べた数時間後に、ハビエルはルビのイマン(導師)代理、ドリス・サリーの涙を慰めた。 

 (記事・写真: El  Periódico 24/08/2017)

文明の同盟」とは2005年に当時の国連事務総長アナン氏によって提唱され、
宗教的信条と伝統に対する相互尊重を推進し、あらゆる分野で強まる人類の相互依存を再確認する連合となる。その主要な任務は、集団の政治的意思を造り出し、国家、人民、地域社会間の異文化理解と協力を改善することである。西欧社会とイスラム社会との間の関係、またはそれぞれの社会内での関係を強化し、根強く残る緊張と分裂を解消することに力を入れている。
という意味だそうです。

報道写真の表情だけで伝わってくる、その深い慈愛の表情にグッときました。この写真一枚から緊張と分裂を解消したい思いが伝わって来ます。私にも亡くなった子と同じくらいの年の息子がいるので、同じ状況が自分に訪れたとしたら?イスラム教を信じる人たちに憎しみを持たずにふるまえるか?と考えてしまいます。

私がスペイン、フランスと暮らしてきて知り合ったイスラム教徒の人たちは気のいい普通の人たちです。

バルセロナで働いていた時の会社にはモロッコ人の敬虔なイスラム教徒の男性がいました。昼休みや休憩時間にコーラン聞いたり、金曜日の午後は礼拝があるので勤務時間を変則的にしたりする敬虔な一面があり、でもクリスマスなどの会社のパーティーでは「XXにも生ハムを!」と冗談で言われてもさらに笑いで上手に返すような笑わせ上手な面があり、とスペイン社会にうまく溶け込んでいた人でした。彼にも子供がいて、日本語補習校のようにある子供達のためのアラビア語補習校の話が興味深かったのを覚えています。語学だけでなく、音楽やコーランの授業もあり、週2回授業をやっているとか。

日本に住んでいたこともあるという日本語ぺらぺらのパキスタン人の男性もいました。スペインの建築事務所で働いていて、早く国からお嫁さんとお子さんを呼びたいって、文字どおり朝から晩まで働いて頑張っていました。

フランスに来てからも、チュニジア人のイスラム教徒ファミリーに家の工事や庭のことなどいろいろお願いしているのですが、皆明るくて、とても親切。

みんな移民先の国に自分や子供の未来を考えているのでしょう、移民先の国の言葉も上手く、住む国の社会システムに従って普通に住んでいる人たちばかりです。

テロに怒りと悲しみを覚え、ヨーロッパに溶け込んで生活している穏やかなイスラム教徒たちのイメージがまた悪くなることが気にかかっていたので、このハビエルさんのように犠牲者の家族が新聞に自分の経験を語り、さらにムスリムの人を抱きしめなければ、と発表したことをとてもうれしく思いました。

今回はマドリードでもバルセロナでも、イスラム教徒たちがイスラムの名前でテロするな、私たちも同じ人間で痛みは同じ、とあちらこちらで声を大きく上げています。

Los musulmanes de Catalunya: "El dolor es común, todos hemos llorado"  
(カタルーニャのムスリムたち: "痛みは同じ、私たちも皆泣いた" - El Periódico 22/08/2017)

El grito de rechazo al terrorismo de los musulmanes madrileños

(マドリードのムスリムたちのテロリズム拒絶の叫び - La Vanguardia 21/08/2017) 

この3歳の息子を亡くした父親の思い、テロに反対するイスラム教徒たちの声が何も生み出さない不毛なテロを起こしている人たちに届きますように。



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2017-08-23

南仏イエール・ポルクロル島 (île de Porquerolles)へGo! -202

ずっと行きたいと思っていた南仏イエール諸島の一つ、ポルクロル島に行って来ました。7〜8月の夏休みシーズンは激こみと聞いていましたが、8月のある日曜日に行ったら思ったほど人がいなくてラッキーでした。(帰りにイエールの港から高速への道がやや渋滞だったくらい)



イエールのポルクロル島行きフェリーが出るのがトゥール・フォンデュ(La Tour Fondu)港。ここから20分くらいで島につきます。

船はチケット売り場のすぐ近くから乗れます。

出発前にポジションキープしている子供たち

出発!

ポルクロル島について歩くとすぐに観光案内所があるので地図をゲット。まずはビーチとしての評価の名高いノートルダム海岸(Plage Notre-Dame)を目指し徒歩で東へ!

最近はすっかり台車として活躍中のベビーカー。
タオルや飲み物、子供二人などを乗せて容量オーバーで使い倒しています。

山道を登って行くと最初のビーチが見えて来ました。

きれいそうなビーチがあったのでここが噂のノートルダム海岸?だと思って降りたらクルタド海岸(Plage de la Courtade)でした。全くわかっていなくて後からそれを知ったのでちょっと残念。😢ここも十分きれいでしたけど。

透明な澄んだ海

遠浅の海で砂がさらさらで、小さい子がいるファミリーにはもってこい。
シュノーケリングにはとても良くて、船のあたりまで行くと魚がたくさん泳いでいるのが見えました。


船場近くで買ったサンドイッチを食べ一通り遊んで、また島の中心へ戻り

自転車を借りました。夫のは子供が二人乗せれる荷車付き。

今度は最西ラングスティエ海岸へ向かいます。
最初はアスファルトで割と平地なので自転車で楽勝なのですが、だんだん道の整備がなくなり、坂もきつくなってきます。

島ではワインも作っているので、ワイン畑をよく見かけました。
途中から島の内陸と海側を通るルートに分かれ、行きは海側を選択(この角を右折)。

ガタガタと坂道を登ったり下ったりしながらついた中間点。
遠くに最終ゴール地点が見えて来ました。

さらに林道を抜けて四つ星ホテルLe Mas du Langoustierの入り口が見えて来ました。
こんなところに四つ星ホテル?絶景があるんだろうな・・いつか泊まってみたいです。

このホテルをすぎて登り坂を行くと、島の北側にあたるラングスティエ白海岸(Plage blanche de Langoustier)へつながる道へ曲がれますが、そこをすぎてさらに登り坂をいくと南側にラングスティエ黒海岸(Plage noir de Langoustier)を見渡せる木陰に到着します。ここに駐輪して泳いだり城塞跡へハイキングしている人が多かったです。ここもきれいだったなー。

帰りは内陸を通るルート。思ったより道がきれいで、下り坂が多いルートで助かりました。行きのような石の多い道だったら結構ツライ💦体力持つのか?!と思っていたのです。行きは全然でしたが、帰りは写真を撮る余裕もあり。

中心に戻り自転車を返し、最初は干からびた大人のエネルギーチャージ、ビール🍺探しが最優先事項。L'Escaleという観光案内所から島の中心アルマ広場(Place d'Arme)に向かって歩く道の最後にあるレストランバー、ちょうどサルサがかかっていて雰囲気が良かったので入ってみました。

海を一望できる素敵なテラス

店内のカウンタースペース

夜は外にもお酒を作るカウンターを出すのでしょう、テラスにもカウンターあり

大人はビール、子供はアイスクリームしか食べなかったので食事内容がわからないのですが、お茶・おビールするぶんには良かったです。疲れていたので気のせいかもしれませんが、ウェイターのイケメン率が高かった気がします。

島の中心アルマ広場を少し歩いて見ました。
カラフルな八百屋さん

薄いベージュが基調のレストラン

青が基調のレストラン

その隣に緑が基調のレストラン

いちいち色使いがおしゃれで絵になる広場周りでした。写真を撮り忘れていますが、ブーゲンビリアの花があちらこちらに咲いていて、鮮やかなピンクもとてもきれいでした。どこを撮っても絵になるのでインスタやっている人には最高かも・・・

(地図はこちらのサイトから)

本日のルートはこんな感じ。クルタド海岸までは島の中心から小さな子を連れて徒歩20分くらい。島の中心からラングスティエ海岸まで、海沿いと内陸両方通って自転車で往復2時間弱くらいでした。

とても素敵な島だったので、リピート確実。今度は今回行けなかったところ、特に北東にあるノートルダムビーチを確実に目指します!ここは2015年にヨーロッパで一番美しいビーチに選ばれ2017年にはThe New York Timesで必見ベストデスティネーションに選ばれたそうです。
絶対また行くねん・・🔥次回は一日自転車を借り切って移動していこうと思います。

このイエール諸島、他にもポル・クロ島(île de Port-Cros)とヌーディスト島として有名なルヴァン島(île de Levant)がありこちらも訪れたい場所。島を訪れる旅に夢が広がります。

イエールの観光局のサイトはとてもよくできていて、写真がとてもきれいです。行く前にみると雰囲気をよく味わえます。日曜日はいらっしゃらなかったのですが、夏は親切な日本人の女性が観光局で勤務されています。日本語サイトはこちら



2017-08-18

長男5歳0ヶ月・次男2歳10ヶ月 -201

子供達の言葉の発達を中心とした記録です。(長男9ヶ月長男1歳1ヶ月長男1歳10ヶ月長男2歳8ヶ月・次男6ヶ月長男3歳8ヶ月・次男1歳6ヶ月長男4歳5ヶ月・次男2歳3ヶ月の記録の続き)

環境 : 
長男はこの9月からフランスの幼稚園年長(GS)、次男は幼稚園年少(PS)になる。家では私が日本語を話す以外、夫(母語ドイツ語)、義両親(義父ドイツ語、義母フランス語)は子供たちとほぼフランス語で会話。長男と次男の間ではフランス語6割、日本語4割で会話。子供達は夫と義両親のドイツ語会話を聞いている。

習い事: 
長男は日本語補習校の年中(8月生まれなので日本の学校教育の方が6ヶ月遅い)。2016年9月から2017年6月まで音楽学校の導入クラスに通う。今年の夏休みは集中的にプールに通い、水泳特訓中。次男はまだ習い事をしていないものの、すでに日本語補習校に行きたい、とよく言っている(来春入学予定)。

日本語 :
引き続き「0~4歳 わが子の発達に合わせた1日30分間「語りかけ」育児」の本を参考に。夏場は日が長くて寝る直前まで走り回って遊んでいることも多く、子供達の様子に合わせて日本語の本を二人一緒に3〜4冊読み聞かせ。

一人だけに話しかける時間を設けるのが難しく、一人に集中して30分取れる日は少ない。子供2人と私の3人で日本語でおしゃべりをする時間が長くなり、夫は会話で何を話しているか想像もできなくなってきたと言っている。(ごめん、仲間はずれ)

本を読まない日は日本語の映画のDVDを一緒に見たり、パズルや迷路をしている。「ドラえもん」、「風の谷のナウシカ」、「天空の城ラピュタ」、「千と千尋」、「となりのトトロ」が二人の最近のお気に入り。

長男はしりとり好き。私と長男で遊んでいると次男も時々わりこんできて、正しいタイミングで言葉を続けることもあるので驚くことも。長男はカカ(ウンチ)、ピピ(おしっこ)、ペテ(おなら)を混ぜるのが好きで、次男もその影響を多大に受けてそんな言葉を言葉尻につけて遊んでいる。

長男は、お箸、お金、お皿は"お"で始まる言葉だと思っている。子供との会話で"お"をつけないで話すことはまずない単語なので、"お"をつける単語とつけない単語、つける場合とつけない場合の区別をどう教えたらいいのか難しさを感じている。一方で「手紙」はお手紙?手紙?と聞いてくるので、「お」をつける場合とつけない場合があるようだ、とはわかってきた様子。

二人とも(私も)、「チョコレートケーキ」の代わりに「ガトーショコラ」、のように日本語にフランス語の単語がまざるルー大柴状態。英単語がフランス語に置き換わることが多いので、英語は日本語に本当によく使われていることに改めて気づかれされる。


「青のフォーク」というべきところを「フォークの青」のように、形容詞と名詞の語順がフランス語になってしまって日本語の語順を間違えることが多い。日本語はフランス語とは違う順番なんだよー、というと、不思議そうな顔をする長男がカワイイ。

まじろうも継続中。長男も次男も楽しく遊び中。ちょうちょ、ダンゴムシ、こいのぼり、カタツムリ、バッタ、とうちの庭にいる&あるものがタイムリーに教材に出てくるので、虫を捕まえては日本語で盛り上がっている。(合わせてフランス語、ドイツ語でも対応単語を覚える)

長男は補習校が楽しいとのこと。じわじわと効果が出てきていて、濁音、拗音のない基本のひらがなは読めるようになった。濁音もかなりできるようになってきたので、点とまるのつくひらがなまでこの夏でしっかり覚えさせたいところ。

長男が小さい頃に読んでいた「だるまさんシリーズ が の と」を次男に読んであげたりしているのをみると母は目が😍

補習校の宿題をやるときに「ママ、黙ってて!」ということが多くなった。補習校では俳句の音読があり、1ヶ月同じものを読むので結構覚えている。家でも暗唱目指して音読していると、次男も一緒に真似して俳句を言っているので、いいアイディアだな、と感心。

その他 (言語関連): 
次男は日本語でもフランス語でも、文章で状況を伝えれるようになってきた。長男にくっついて歩き、真似をすぐして覚えるので上達が早い。長男から覚えた言葉ではないが、洋服を着せようとして逃げる次男を捕まえると、「ママ、いい加減にしなさい」と私が言っているのと同じトーンで怒られて苦笑。

夫の新年の抱負は子供とドイツ語で話すこと。でも相変わらずダメで😓、フランス語で話しているが、改めて子供のお風呂と寝る前の時間に、ドイツ語で話し始めた。いつまで続くか?

この夏は独仏家庭の4歳と2歳の男子二人を持つドイツ人ママと知り合えた。彼女は子供とドイツ語で話したいと思いながらもフランス語で話している、といううちの夫と同じタイプ。ドイツ語環境がないとこぼしていたので、彼女を含めて何かドイツ語で遊べるような環境を作れないか?と考え中。私はこのドイツ語企画を仕切れないのでうちの夫とドイツ人ママに頑張ってもらわければいけないのだけど、できそうなアイディアだけでも提案しなければ。。

その他(言語以外):

5歳になった長男に教育系アプリを解禁。最近使っているのは :
Think! Think! (ロジックを鍛えるアプリ。対応言語は日、英、中)
ToDo Math (算数アプリ)
NHK for School (NHKの教育番組がみれる)
楽しい日本語練習 (ひらがなとカタカナの練習)
アプリの専門家に聞いた子供にアプリをさせる際のアドバイスは :
タブレットを与える(携帯ではなく)
有料版を与える(無料版だと広告とかが出て来て間違って触ったりするので)
フランス語、算数、その他ロジック的なものを勉強できるフランス語系のアプリセットも買ってみたがイマイチで返品してしまい、現在新しいアプリを検討中。

長男は算数的なものをやらせるとフランス語で考えていることがわかって興味深い。すでにフランス語で数学的なものを考えているのかぁ〜

家にいるときは、長男と次男はほぼ一緒に遊んでいます。ママやパパに遊んで〜、と来ることはずいぶん減ってきた。可愛い盛りの二人です。



2週間泳ぎを習いにプールに通って「12,5m泳げるようになりました」という証明書をもらった長男(矢印)。泳ぎが安定してきたので、一人で泳がせても安心して見ていられるようになりました。






2017-08-03

フランス語の冠詞に泣かされている人 -200

題名の通りなのですが、Grammaire progressive du Françaisのavancéという本を文法の勉強に使っていて、いまだ冠詞がよくつかめず😩あーあとなっていました。このシリーズは初歩からずっと使っていてわかりやすくていいのですが、3冊目の本を勉強しても冠詞がどうもわかった気がしないのです。😢

いくつかヨーロッパの言語を勉強してわかったことは、同じラテン語系の言語であっても(そうでなくても)、冠詞は使い方がそれぞれに違うこと。学習経験のある言語の知識が当てはめられず😱、残念〜

8月は休みにしているのですが、最近の文法の先生はフランス語が母語ではない女性(オンライン講座やってます)。彼女は基本フランス語、たまに英語を交えて教える方針の先生で、フランス語の冠詞につまづいてる、と相談すると、これどう?と "A Complete French Grammar for Reference and Practice"というポートランド大学の Trudie Maria Boothe先生の本を勧めてくれました。

英語で文法説明かぁ、と思いつつ、言われるままにこの本の冠詞の章をやってみたので、よかった点⭕とイマイチな点🔺をあげてみます  : 

⭕冠詞の説明と練習問題だけで24ページもあり、重箱の隅をつつく細かな説明が◎
(ちなみにGrammaire progressive du Françaisのavancé 2e éditionは説明と練習問題で14ページ)

定冠詞と不定冠詞で分かれており、さらにその形(le, la, l', les) ( un, une, des)、各冠詞の用法、各冠詞を省略する場合、と大きく分かれて説明されています。それぞれに細かな説明と例文が上がっており、続いて練習問題という構成。定冠詞も不定冠詞も、省略される場合がよくわからなかったのですが、その説明は、なるほど!と「ひざを打つ」という表現がぴったりの納得感でした。

さらに部分冠詞の説明は秀逸。最初にその形(du, de la, de l', des)、用法、部分冠詞を省略する場合、と分かれ、それぞれに例と練習問題がついているところまでは同じなのですが、さらに前置詞deとの混乱を解消できるような細かな説明と用法が盛りだくさんなのです。

👍だった部分冠詞の説明をいくつか訳してみると
- 否定文において、部分冠詞(不定冠詞のように)はdeに置き換えられる。ただし動詞êtreの後と否定が限定されている場合(例:名詞が続く形容詞で修飾されているとき)を除く。 
比較 :
Il a de la chance.                   Il a n'a pas de chance.
Je bois du vin.                       Je ne bois jamais de vin.
Il y a encore de l'espoir.        Il n'a plus d'espoir.
Il prend des vacances.           Il ne prend jamais de vacances. 
ただし :
Ce n'est pas du lait, c'est de la crème.        This isn't milk, it is cream.
Ce ne sont ni des oeillet, ni des coquelicots.  These are neither carnations, nor poppies.
Elle ne mange jamais des carottes cuites.  She never eats cooked carrots, she only eats raw carrots. 
-  ne...queは否定表現ではないことを覚えよう。だから部分冠詞と不定冠詞はこの表現が使われた場合はdeにならないのだ。
 Je n'ai acheté que des chaussettes.      I only bought socks.  
 - du, de la, de l', desが部分冠詞ではなく、縮約形のde+定冠詞のとき、否定文でdeにならない。
    例 Il n'a pas peu de la mort.    He is not afraid of death.
👍な(部分冠詞の代わりに)deを使った表現の項目に数量を表す副詞と表現の説明があり、「たくさんの」を意味する"beacoup "の説明には :
 - 誰かがどのくらい好きか嫌いかを表現するとき、deではなく、定冠詞(le, la, l', les)がbeaucoupの後、名詞の前に使われる。 
        J'aime beaucoup de légumes. I like a lot of vegetables. (beaucoupは続く名詞を修飾) 
        J'aime beaucoup les légumes.   I like vegetables a lot. (beaucoupは動詞aimerを修飾)
 同じく(部分冠詞の代わりに)deを使った表現の項目の、 
     
     - 複数名詞の前に形容詞がくる場合 :
        Je vous souhaite de bonnes vacances.     I wish you a good vacation. 
        しかし: 単数名詞の前に形容詞がくるならば、部分冠詞がフルで使われる。 
       avoir du bon sens          to have common sense 
       boire de la bonne bière      to drink good beer 
(A Complete French Grammar for Reference and Practice - 16.The Articles  一部抜粋 )

きたー!私のわかってないところをよくわかっているとしか思えない説明!!😍😍

⭕Google Booksでけっこうな量の内容を立ち読みできる。

🔺当たり前ですが、フランス語のことわざや口語表現を英語の同等表現で言われても知らないものがある。自分で調べればいいんですけどね。(この本の日本語訳でたら売れそうな気が…)

🔺マイナス点というほどでもないのですが、練習問題に「回答」がないところ。説明を見れば一応答えが探せるし、回答は彼女のウェブサイトに答えがありますが、彼女のウェブに回答あり、という情報は本に記載されていません。http://www.madamebooth.comのcontactページに回答がありダウンロードできます。

"Grammaire progressive du Français"は好きなので続けますが、"A Complete French Grammar for Reference and Practice"もすっかり気に入ってしまいました。心強い本が増えて嬉しい♪ 腹オチ感がたりないところはこの本で潰す!とやる気でてきました。


全然関係ないですが、我が家のラーメンマンです。
どうしてこんな帽子があるんだろ?